2020年8月6日木曜日

魏書 荀彧伝 06(現代語訳)典略他 ~荀彧は謙虚で私欲に心を動かさずイケメン…チート過ぎw|橘花美郁三国志☆



魏書 荀彧伝 06(現代語訳) 典略他 ~映画、漫画、アニメで基本は押さえた!もっと知識を深めたい、知りたいときは正史がおすすめ♪




こんにちは!三国志アナリストの橘花みいく(たちばなみいく)です。


この記事は、

●映画、アニメ、漫画で基本は押さえた!もっと知識を深めたい、知りたい
●原典読みたいけど漢文の知識ゼロでもだいじょうぶかな 
●日本語でも難しいのはイヤ、空き時間にサクッと読めるライトなやつが読みたい

そんな方におすすめです。
そんなエピソードあったんや~そういう解釈もあるんや~と楽しんでもらえたら幸いです。


橘花美郁について

ファン歴は30年ほど

イラスト投稿や同人活動、三国志関連サイト、自主アニメも作っています。荀彧伝現代語訳のサイトも運営しています。

私が「みいく流解釈」でわかりやすく解説します☆



ディスコグラフィ-みいく-|潁上華電視台DAY1

https://miikutpz.sakura.ne.jp/site/descography-miiku.html

(旧サイトです)


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三国志の人物の中でも一二を争うくらい謎が多い、我が最愛の荀彧様についてまとめました。曹操のお気に入りで常VIP待遇なのになぜ不仲説?
正史の現代語訳と私みいくの注釈つきで、演義では描かれない荀彧様の横顔にうっとりしながら素顔にしっぽり密着したいと思います。続けて読むと、きっとあなたも荀彧様の虜に…❤︎
では紐解いていきましょう




魏書 荀彧荀攸賈詡列伝  続き

荀彧は士人にへりくだり、

敷物を重ねて座ることもなかったという
政府の要職にあっても
私欲に心を動かすことはなかった





裴松之の注に曰く、魚豢(ぎょかん)の典略の記述によると
荀彧は身分上の定めを無視して、士人にへりくだり、敷物を重ねて座ることもなかったという。政府の要職にあっても私欲に心を動かすことはなかった。


みいく謂えらく、じゃあ当時はエライ人は敷物を重ねて座っていたんだなと。
(笑点の座布団みたいな感じ?)そういえばいつかの時代、一人一枚使う敷物を友人と一緒に使い友情を示した逸話があったけど。
ここのくだりは好きなエピソードではあるんだけど、これって本心なんですか荀彧様?



元々実家は潁川の豪族で、結構裕福な暮らしをしていたはず。祖父・荀淑は時の権力者にタンカを切って故郷に引っ込んでしまったけど、実業家としての力があり、「宗族を賑わす」と記録されているくらい。小さい頃から敷物でもなんでも十分に与えられていたはず。今までより生活グレードを下げてまでへり下ることにどういう意味があるんだろう?
パパラッチが鬱陶しかった?それとも救えなかった潁川の長老たちや親戚、縁者に対する追悼の気持ち?




美味しいものと香りのいいお香には目が無い荀彧様が、敷物はこだわらないところがお茶目♪



荀彧のおいに才能も性格もイマイチの男がいた。ある人が「荀彧殿は要職にあるのですから、彼をこっそり取り立てて議郎くらいにしてあげてもいいじゃないですか」といったが、荀彧は笑って相手にしなかった。
「官職はその人の才能を発揮させるためのものです。そんなことをしたら世間の人は私をなんというでしょうね」
荀彧の公正さはいつもこんな具合だった。







裴松之、潘勗(はんきょく)…後世のために荀彧がイケメンだった証拠を色々残している

陳寿の書き方に不満?





裴松之は魏書に荀彧の容姿についての言及がないので、よっぽど荀彧ファンだったのか、それでは足りないと思ったのか、後世のために荀彧がイケメンだった証拠を色々残している。陳寿の書き方偏ってない?と不審に感じたんだろう。




その一つ、典略から


「荀彧は堂々とした美丈夫だった。」



裴松之は荀彧の姿を説明するため「平原禰衡伝」からも引用している。
この書物は建安のはじめに荊州から許都に出てきた禰衡の伝記で、頭はいいようだがいらんことばかりいう男だった。その禰衡も荀彧の見た目が堂々としているので「荀彧は見栄えがいいから、葬儀で代表者として挨拶させたらちょうどいい」と皮肉をいうほどだった。




潘勗(はんきょく)という人物が書いた碑文の中に
「荀彧は優れた容貌、非凡な立ち振る舞いだった」と記していたことを紹介している。