魏書 荀彧伝 04(現代語訳)~映画、漫画、アニメで基本は押さえた!もっと知識を深めたい、知りたいときは正史がおすすめ♪
橘花美郁について
ファン歴は30年ほど
イラスト投稿や同人活動、三国志関連サイト、自主アニメも作っています。荀彧伝現代語訳のサイトも運営しています。
私が「みいく流解釈」でわかりやすく解説します☆
ディスコグラフィ-みいく-|潁上華電視台DAY1
https://miikutpz.sakura.ne.jp/site/descography-miiku.html
(旧サイトです)
三国志の人物の中でも一二を争うくらい謎が多い、我が最愛の荀彧様についてまとめました。曹操のお気に入りで常VIP待遇なのになぜ不仲説?
正史の現代語訳と私みいくの注釈つきで、演義では描かれない荀彧様の横顔にうっとりしながら素顔にしっぽり密着したいと思います。続けて読むと、きっとあなたも荀彧様の虜に…❤︎
では紐解いていきましょう
魏書 荀彧荀攸賈詡列伝確保 続き
何を捨て何をとるかの切り分けが大事!
今動いてもメリットない、まずは本拠地兗州確保を優先
陶謙死す。曹操はまず徐州を手に入れ、呂布を平定しようと考えた。だが荀彧は反対して言った。
「昔、漢の高祖は漢中を確保し、光武帝は河内(かだい)に拠点を置きました。皆本拠地に深く根ざし、足場を固めその上で天下を制したのです。本拠地があればこそ進撃すれば勝利を収め退却した時は守りを固めることができます。だからこそ苦戦しながらも大業を成すことが出来たのです。
将軍も兗州を拠点に事業を興し、山東の乱を平定したので人々は将軍に心を寄せました。そもそも黄河と済水に挟まれた兗州は天下の要地です。今は戦乱で荒れ果てていますがここをキープすれば万全です。ここは将軍にとっての漢中、河内のようなもの。まず確保しなければならないところです。
我らは今(呂布の部下の)李封と薛蘭を破りました。兵力を分散し東の陳宮を攻撃すればしばらくは引きつけておけるでしょう(西の我らに構いきりになる)。そのすきに兵士たちに熟した麦の刈り入れをさせましょう。節約しながら食料を蓄えておけば一撃で呂布を打ち破ることができるでしょう。呂布を破ったあと南の揚州と結び共に袁術を撃ち、淮水・泗水に進出するのです。
もし呂布を放置して東の徐州に向かえば、後に多くの兵力を残していけば用兵に支障が出るし、わずかの兵力しか残さなかったら住民は城から出られず薪すら取れなくなってしまいます。呂布が将軍の留守の間に(この間みたいに)暴れまくればますます皆不安がり、(前回の謀反未遂でより絆が固くなった)鄄城、范、濮陽だけは守れても他は全て失うことになります。それでは兗州を失ったのも同然です。しかも徐州を平定できなっかたら将軍はどこに帰るつもりですか。
麦を収穫し呂布と戦う!呂布は敗走し兗州は平定
グルメな荀彧、地域別の麦の刈り入れ時期、食べごろをきっちり掌握!
(華北の人たちは小麦が主食、南方は米が主食)